どうも、一番好きな飲み物はキッコーマンのゆずポン酢、nissyです。
最近、KTMのマシンが街中を走っているのを見る機会が増えたと思います。DUKE6割、RC3割ってところでしょうか。
僕も実はKTMの690SMCRというマシンに乗っているのですが、悲しいことに街中で全くと言っていいほど会いません。
挙句の果てには、KTMに乗っている人にすら690SMCRを知られていない始末。
こんなに楽しいバイクは他にないんじゃないかと思うぐらいには面白いので、ここでつづらせていただこうかと思います。
もくじ
モタードという車種
みなさん、この記事を見ているということはモタードに興味を持っている方だと思うので、ここであえて言う必要もないのですが、、、
モタードとは、簡単にいうとオフロードバイクをベースにオンロードのセッティング、タイヤを履かせて作られたオンロードバイクです。
有名どころでいうと、WR250X、Dトラッカーとかでしょうか。もの好きな方はDRZ400SMとか気になっているのでは?
個人的にはモタードってすごいかっこいいと思うのですが、なぜかあまり人気ないですよね。
リッターSSはなぜか若人に大人気で、めちゃくちゃ高いのに最近の大学生とかポンって買ってるイメージ。
乗る人が少ないので、日本のメーカーに関していえば、今となっては新車で販売している車種はほぼ存在していないと思います。CRFはまだ作られてるんですかね?
しかし、KTMはいまだにモタードを作ってくれています。それがこれから紹介する690SMCRです。
カタログスぺック
まずはいつものカタログスペックから
総排気量 654cc
圧縮比 11.8
内径(ボア) 102mm
行程(ストローク) 80mm
燃料供給装置 インジェクション
キャブレター形式 ケイヒン電子制御フューエルインジェクション(EPT)
始動形式 セル式
最高出力 46.3kW (63ps)/7500rpm
最大トルク 64N・m (6.5kg・m)/6000rpm
半乾燥重量 135.5kg
フレーム形式 クロームモリブデン鋼(パウダーコート)
タイヤサイズ(前) 120/70ZR 17
タイヤサイズ(後) 160/60ZR 17
ホイールサイズ(前) 3.50×17
ホイールサイズ(後) 5.00×17
ブレーキ(前) ディスクブレーキφ320mm
ブレーキ(後) ディスクブレーキφ240mm
懸架方式(前) WP倒立フォークφ48mm
懸架方式(後) WPモノショック・プロレバーリンク
クラッチ形式 APTCスリッパークラッチ、油圧操作式
出典:https://autos.goo.ne.jp/bikecatalog/ktm/15353/spec.html
半乾燥重量135.5に63psのエンジンという、とんでもないスペックです。
WR250もすさまじいスペックに豪華装備なのですが、それでも比較にならないほどの化け物スペックです。排気量が倍以上あるので当然かと思われるかもしれませんが。
ブレンボ、WPのサスペンション、、、純正の装備があまりにも豪華すぎる
フロントとリアのキャリパーはブレンボ製、サスペンションはどちらもWP製です。
あまりにも豪華すぎる。。。これを別で購入するとなるとウン十万はくだらないでしょう。
WP製のサスペンションってオンロードしか乗らない方は印象がないかもしれませんが、オフロード界では超有名なサスペンションです。
私自身、KTMのエンデューロレーサー、EXC-F SIXDAYSにも乗っているのですが、路面の追従性が異常に高く、安心して乗れるサスペンションです。
ちなみに、クラッチはマグラ製の油圧なのですが、これがマジで死ぬほど軽い。WRのクラッチの100倍は軽いです。
どうでもいいですけど、WRのクラッチってなんであんなに重いんですかね?
KTMパワーパーツ
KTMは、「READY TO RACE」をスローガンにしてますが、690SMCRもそのスローガン通りのパワーパーツが存在します。
アクラポビッチ製フルエキゾーストマフラー
みんな大好きアクラポビッチが、パワーパーツとして存在してます。
アクラ用のマッピングがKTMのディーラーに行けば合わせてくれるので、手間がかかりません。
K&N製レース用フィルター
これもみんな大好きK&N製フィルターです。これに付け替えると、またしてもマッピング調整が必要ですが、ディーラーに行けば調整してくれます。
実は、このフィルターを付けるために、バッテリーの位置を変更しなければいけないのですが、そのためのパーツもKTMは準備してくれてます。
ハイカムシャフト
エンジンのチューニングといえばここですね。これを付けてから、高回転域でさらにパワーが上がりました。
ハイカムを入れると、他の車種だとかなり費用が掛かりますが、KTMだとかなりお安くできちゃいます。(幾らかは忘れましたが、、、)
これだけのことをしても、乗りにくくなるどころか、低回転域のトルクもかなり上がるので、めちゃくちゃ乗りやすくなります。
サードパーティ製パーツ
あまり乗っている人がいないので、社外パーツは少ないと思いきや、OUTEXというメーカーが、色々なパーツを出してくれてます。
ステムスタビライザー
上記の写真で、ハンドル下にある黒色のパーツです。
モタードでサーキットを走っていると、立ち上がりでアクセルを思い切り開けるとチャタリングを起こします。これはフロントの剛性が足りてないから。
剛性を上げるためのパーツがこのステムスタビライザーです。
こちらの記事にインプレッションを書いてみました。
【KTM】OUTEX製 ステムスタビライザーのインプレッション【690SMCR】
振動吸収レバーガード
690ccもある単気筒だと、振動がとんでもないです。現に、ツーリングに行った際は、一時間ほどで手の感覚がなくなるほどしびれました。
しかし、OUTEXから出てる振動吸収レバーガードを付けてから、振動が減りました。
それでも少しは振動しますが、今となってはなくてはならない存在ですね。
こちらで記事にしてるので、よかったら見てみてください。
【KTM】OUTEX製の振動吸収レバーガードが最高【690SMCR】
アジャストリンクロッド
写真ではわかりませんが、リアサスの位置に、リンクロッドが入ってます。
これをつけると接地感が上がるそうです。残念なことに、この時一緒にスーパーコルサに履き替えてしまったので、どれほどの効果があったかはわかりませんでした、、、
KTM 690SMCRを実際に購入、乗ってみて
実際に690SMCRを購入し2年ほど所有しました。
その間にツーリングや峠、サーキットなどに行ってきたので、それの感想。
ツーリングに関していえば、限りなく拷問に近い
実際に京都から明石海峡大橋を渡り、淡路島をこのバイクでツーリングしてきました。
ツーリングに関していえば、限りなく拷問に近いです。
シートは固いわ、最高速は伸びないわ、1速がパワフル過ぎて使いづらいわで、ツーリングはめちゃくちゃしんどいです。本当におすすめしません。
脚付きもそこまで悪くはないとは言え、ほかのバイクよりかは悪いので気を使います。このバイク、身長160cmくらいの友達から購入したのですが、今思えばよく乗ってたな。。。
明石海峡大橋を渡るときは風に流されて橋から落ちるかと思った。。。
サーキットや峠だと超最高
ここまで、走る、曲がる、止まるが完璧なマシンは乗ったことがありません。単気筒なので、ガッと倒した後に、グリップを感じたところでアクセルをじわっと開けるだけで、気持ちよくコーナリングできます。
車重が軽いのと、ブレーキが優秀なのでめちゃくちゃ止まります。
SSだときついタイトなコーナーも、車重がかなり軽いので、するするいけちゃいます。
大排気量なので、アクセルを開けると、おしりをけられたような加速をします。そこそこ気を付けないと、もうウィリーさ(大泉洋)
サーキットでの690SMCR
モタードだから、サーキットとかでもタイムが出ないんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、ラパラという関西のサーキット走行会のランキングを見てください。
並み居るSSの中に690SMCRがいます。うまい人が乗れば、SSにも対抗できるマシンです。
(僕はへたくそなので、このコースだと1分10秒が限界です、、、)
このマシンが初めてのモタードだったのですが、軽い車体に単気筒のエンジンは、思った以上に楽しいです。
実際にサーキットを走ってみた動画です。
結構"映え"てませんか?
色々なバイクに乗ってきたけど、過去最高に面白いバイクだ!
いままで、結構いろいろなバイクを乗り継いできました。
- NINJA400R
- ESTRELLA
- GSX-R1000
- NSR250R
- VTR1000SP2
- 250EXC-F SIXDAYS
- CBR250R(MC19)
こう振り返ってみると、本当にいろいろ乗ってきたな。。。
でも、今思い返してみても、一番楽しかったバイクは690SMCRだなって思います。
あんなに軽くて、なのにパワーがある。単気筒で気軽に乗れる。こんなバイク2度と会えない気がしてきた。
2019 2020 新型で690SMCR が帰ってきた!
2018年でKTMのラインナップから消えていた690SMCRが、パワーアップして帰ってきました!
主な変更点はこちら。
- 馬力が74馬力に向上!
- ライディングモードが選択可能!(スポーツモードとストリートモード)
- トラクションコントロール搭載!
- タンク容量が13.5Lに増加!
- ライトのLED化!
- クイックシフター!(アップダウン両方)
馬力が大幅に向上し、いままでのSMCRでEVO2キットを搭載したときよりもパワフルになりました。
おそらく、低速パワーはEVO2キット搭載のいままでのSMCRの方が強いと思いますが、それ以外は全てにおいて新型の方が上回りそう。
トラクションコントロールが付いたのが本当に素晴らしい。
旧型のSMCRはシングルエンジンのトルクのせいで、コーナーの出口でリヤの滑りが怖かったのですが、それが抑えられるので安心感が違う。
クイックシフターも付いているので、サーキットだと確実に旧型を上回ることが可能だと思います。
正直欲しい。
KTMの690SMCR/Husqの701SMが急に車検に通らなくなった!?
最近(2021年5月14日現在)Twitterを賑わせている、690SMCRの嫌な話
車検が通らなくなった
なんと、排気口と給油口の距離が30cm離れていないので、車検に通らないらしいです。
いままでは通っていたのになぜ今更って感じですが、、、
持っていたバイクがいきなり行動走行不可、””Race Use Only””になるの怖すぎる。
KTM JAPANがなにかしら対応してくれることに期待ですね。
それか、なんとかしてマフラーの排気口をずらすか。。。ですね。
(2021/07/03追記)
今では車検も通るようになったようです。なぜかはわかりませんが。
(責任の所在とかそういう関係かな?)
なので乗っておられる方は安心して大丈夫そう。
最後に
モタード自体が結構不人気なのかもしれませんが、これを機会に知っていただけたらなと思います。