どうも、Nissyです。
コロナウイルス感染防止のため、外出自粛しているのですが、まぁ暇なので、
今日は、GSX-R1000の年式ごとによる違いをまとめていこうと思います。
(こういうの調べるのが面白くて仕方ない)
もくじ
K1/K2 2001 2002年モデル
2001年、R1やZX-9R、CBR929RR等の750ccオーバーのカテゴリに、GSX-R750をベースに作られたリッターSS、GSX-R1000で殴り込んだスズキ。
GSX-R750ベースの車体なので非常にコンパクト。操作性もコントローラブルです。しかも軽い。
しかし、GSX-R750ベースの車体を使用しているために、ボアをアップできず、苦肉の策としてロングストローク化させているため
結果としてSSとは思えないほどのトルクマシンです。低速もモリモリ。
なのに回すと馬力は160もあるから驚きです。
当時出ていた他メーカよりも軽いのに、馬力は上という、驚異のマシン。
当時のレースではGSX-R1000のワンメイクになったりもしていたみたいです。
GSX-R1000 K1/K2 カタログスペック
全長/幅/高 | 2045/715/1135mm |
シート高 | 830mm |
車体重量 | 170kg(乾) |
燃料容量 | 18.0L |
総排気量 | 988cc |
最高出力 | 163ps/10800rpm |
最高トルク | 11.2kg-m/8500rpm |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後190/50ZR17(73W) |
K3/K4 2003 2004年モデル
当時のスーパースポーツあるある、「短期間でフルモデルチェンジ」ですが、GSX-R1000も例にもれず、2003年にフルモデルチェンジ。
フレームを押し出し材に変更し、剛性アップ。
4馬力ほど上がり、乾燥重量も2kg軽くなった。
キャリパーも今では当たり前になっているラジアルマウント式のキャリパーを、各社より先んじて採用。
2003年はほとんどGSX-R1000のワンメイクとなるほどの速さを見せますが、2004年に各社から相次いで新型を投入したことにより、結果が振るわないように。
K3/K4 カタログスペック
全長/幅/高 | 2070/715/1145mm |
シート高 | 820mm |
車体重量 | 168kg(乾) |
燃料容量 | 18.0L |
総排気量 | 988cc |
最高出力 | 164ps/10800rpm |
最高トルク | 11.3kg-m/8400rpm |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後190/50ZR17(73W) |
K5 K6 2005 2006年モデル
歴代最軽量となったのが、K5 K6モデル。
いまでもこの年式が最強との声もあるほど、人気のあるモデルです。
かくいう僕も、この年式のGSX-R1000を所持していました。
K5 K6については下記のページにてまとめているので、そちらをご参照いただければとおもいます。 みなさんお久しぶりです。nissyです。 最近全然かけてなくてすいません。仕事が忙しかったりで書けませんでした。 今日は、僕が乗っているGSX-R1000 K6の話をします。 カス ...
歴代最軽量 GSX-R1000 k5.K6 の話
K7/K8 2007 2008年モデル
K5モデルでも十分すごかったのですが、さらにモデルチェンジ。
油圧クラッチに2本だしマフラーと、ハヤブサかな?ってなる装備になりました。
馬力が上がりましたが、車重もアップ。パワーウェイトレシオはK5モデルと比べて+0.01UP。
しかし、車重が上がった大きな要因としては、規制の強化に対応するためのその二本だしマフラーです。
スズキは今の年式でもあるように、「どうせマフラー変えられるんだから規制対応ができればどんなんでもいい」って企画会議内でいわれているのではないか?って思うほど、純正マフラーに無頓着な感じがします。
まぁどうせみんなヨシムラにするからね。 しょうがないね。
フルチタンのマフラーに変えると、10kg以上の軽量化が望めるという。。。
この年式でGSX-Rシリーズ初、お祭り男加賀山と宇宙人秋吉がヨシムラが八耐を制しました。
ちなみに、この年式から3種類の出力特性を選べるS-DMSが搭載されます。
K7 K8 カタログスペック
全長/幅/高 | 2045/720/1130mm |
シート高 | 810mm |
車体重量 | 172kg(乾) |
燃料容量 | 17.5L |
総排気量 | 998cc |
最高出力 | 185ps/12000rpm |
最高トルク | 11.9kg-m/10000rpm |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後190/50ZR17(73W) |
K9/L0/L1 2009 2010 2011モデル
とうとうGSX-R750ベースの車体から、GSX-R1000専用としての開発がスタートします。
エンジン・フレームすべて新設計。
カタログスペックは大きな変化はないですが、それでも今後のGSX-R1000の方向性を確立させた記念すべきモデルだと思います。
エンジンはショートストローク化。
ビッグピストンフォークもほかのメーカーに先んじて搭載。
この年、酒井大作/青木宣篤/徳留和樹によってヨシムラがまた八耐を制しました。
K9/L0/L1 カタログスペック
全長/幅/高 | 2045/720/1130mm |
シート高 | 810mm |
車体重量 | 205kg(装) |
燃料容量 | 17.5L |
総排気量 | 998cc |
最高出力 | 185ps/11500rpm |
最高トルク | 11.9kg-m/10000rpm |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後190/50ZR17(73W) |
L2/L3/L4/L5/L6 2012~2016年モデル
見た目的には大きな変更はありませんが、エンジンが大きく変化。
マフラーもK7から両側二本だしを採用しておりましたが、片側1本だしに回帰。
新設計の軽量ピストンを使用し、圧縮比が向上。バルブリフト量やカムシャフトも変更し、結果として燃費向上や最高出力発生回転数も500rpm下がりました。
それ以上に大きな変更は、純正でのブレンボキャリパー搭載でしょうか。
このキャリパー、うわさによるとK5モデルにポン付けできるとかなんとか。結局する前に売りましたが。。。
ディスクもサンスター製のステンレスで、ブレーキ類だけで130gほど軽量できているとか。
個人的に一番好きなGSX-R1000の年式はこれです。
L2/L3/L4/L5/L6 カタログスペック
全長/幅/高 | 2045/705/1130mm |
シート高 | 810mm |
車体重量 | 203kg(装) |
燃料容量 | 17.5L |
総排気量 | 998cc |
最高出力 | 185ps/11000rpm |
最高トルク | 11.9kg-m/10000rpm |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後190/50ZR17(73W) |
L7~ 2017年モデル
この年式から、電子制御モリモリ。
ついにGSX-R1000もショートストローク化。高回転型に。
じゃあ今までのトルクフルはなくなったのか?てなると、そうではありません。
"Broad Power System"と呼ばれる3つの機構により、低速トルクも確保しています。
SR-VVTという可変バルブタイミング機構により、圧縮比をさらに向上。いままでレーサーマシンでしか出せなかった圧縮比を実現。
さらに、S-TFIと呼ばれる、エアクリーナー内部のトップに設けられたトップフィードインジェクターにより全域でのパワー向上。
エキゾーストも大きく変化。
バイパスパイプの間に、連結パイプとバルブを設け、中間パイプ側と複合的に排気脈動コントロールする事で、全域でのトルクをアップさせています。(通称SET-A)
SR-VVT、S-TFI、SET-Aの三つを合わせて、"Broad Power System"と呼ばれています。
この年式から、GSX-R1000とGSX-R1000Rのグレードが存在します。
さらには国内仕様と欧州仕様もあったり。
GSX-R1000 GSX-R1000Rの違い
トラクションコントロール、ロール、ピッチ、ヨーの6軸センサーによる制御S-DMS、Brembo製モノブロックキャリパーはどちらのモデルにもついています。
Rには、
- SHOWA製BFF
- シフトダウン両方のクイックシフター
- ローンチコントロール
がついています。
国内仕様 欧州仕様の違い
国内仕様と欧州仕様で特に大きな違いはないみたいです。
馬力が国内仕様だと5馬力ほど下がっていますが、それは測り方の違いなだけのよう。
国内仕様だとETCが標準搭載されているみたいですね。
ネックなのは、180km/hからのリミッターが国内にはついているということくらいでしょうか。
L7~ カタログスペック
全長/幅/高 | 2075/705/1145mm |
シート高 | 825mm |
車体重量 | 202kg(装) [203kg(装)] |
燃料容量 | 16.0L |
総排気量 | 998cc |
最高出力 | 202ps/13200rpm |
最高トルク | 11.2kg-m/10800rpm |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後190/50ZR17(73W) |
総評
個人的に国内のメーカーだとスズキが一番好きです。コスパがいいし、GSX-R1000というフラッグシップモデルでも低速トルクを捨てず、さらにはシート高も低く、一般ピープルに寄り添った作りをしている。
近年八耐では勝ててないですが、速く表彰台のトップに立つYOSHIMURAを見たいですね。