最新作のポケモン剣盾はNintendo Switchで発売されてたということもあり、YouTubeとかに実況動画を投稿している人も増えました。
僕も色々な人の動画を見ていますが、とても楽しいです。
ただ、ポケモン初心者の方や、実況動画しか見ないという方にとって、ポケモンバトルは理解するのがなかなか難しい部分もあります。
今回は、初心者の方や、見る専門の方たちが知っておくことで、ポケモンバトルや実況動画を100倍楽むことができる、ポケモンの基礎知識についてまとめていきたいと思います。
実はポケモンバトルって様々な要素が絡み合っててとても奥が深いです。
全てを伝えると膨大になってしまうので、本当に基本的なことを出来るだけ分かりやすく書きたいと思います。
もくじ
ポケモンバトルのルール
ポケモンバトルには基本的にシングルバトルとダブルバトルがあります。
今回は基本的なシングルバトル前提で話を進めていきます。
頑張ってレベル100まで育てたポケモンでも、バトルの時はポケモンのレベルは50に揃えられるので、レベルの差によって有利不利が生まれることはありません。
ポケモンバトルはターン制で、1ターンに1度、自分と対戦相手のポケモンが交互に行動するで進んでいきます。
行動の種類としては、「ワザを出す」「ポケモンを交代する」の2種類です。
相手の行動を予想して行動する「駆け引き」がポケモンバトルの醍醐味ですね。
次はその「駆け引き」をするためのポイントについて書いていきます。
ポケモンのステータス(能力値)
ポケモンには「HP」「こうげき」「ぼうぎょ」「とくこう」「とくぼう」「すばやさ」の6種類の能力があります。
大まかに分類すると、「攻撃力」「耐久力」「すばやさ」と言った感じです。
攻撃力
ポケモンの攻撃力に当たるのは「こうげき」と「とくこう」です。
これの違いはとても重要です。
ポケモンの攻撃には「物理技」と「特殊技」の2種類のワザがあります。
例えば、似たようなワザでも「ソーラーブレード」は物理技で「ソーラービーム」は特殊技です。
物理技を出すときには「こうげき」の値を使い、特殊技を出すときには「とくこう」の値を使います。
例えば人気ポケモンのミミッキュだと「こうげき」の方が「とくこう」よりもかなり高いので、基本的には物理技を覚えさせた方がダメージを多く与えられます。
耐久力
ポケモンの耐久力は「HP」「ぼうぎょ」「とくぼう」で決まります。
「HP」はポケモンの体力で、これが0になるとポケモンが倒れてしまいます。なのでHPが多い方が耐久力が高いと言えます。
「ぼうぎょ」「とくぼう」に関しては、先ほどの説明であった物理技と特殊技に関係しています。
「ぼうぎょ」が高いほど物理技のダメージが少なくなり、「とくぼう」が高いほど特殊技のダメージが少なくなります。
このニンフィアだと「ぼうぎょ」よりも「とくぼう」の方がかなり高いですよね。
この場合、相手がミミッキュのような物理技をメインで使う相手だと分が悪かったりするので、「ぼうぎょ」が高いポケモンに交代するなどの駆け引きが生まれます。
すばやさ
「すばやさ」はとてもシンプルですが一番重要で駆け引きのポイントになります。
ポケモンバトルでは「すばやさ」が高いポケモンが先に行動します。
なので自分のポケモンが相手より先に行動できるのかを見極めて使うワザを選択する必要があります。
基本的には先に行動して、相手を倒したり妨害することでバトルを有利にすすめることができるので、すばやさは高い方が有利です。
例えば、このミミッキュとウインディだと、ウインディの方が「すばやさ」が1だけ高いので、ウインディの方が先に行動できます。
ただし、すばやさに関係なく先に行動できる「先制技」やすばやさを上げる道具やワザもあったりするので、ここの読み合いは一番難しいポイントになります。
ポケモンバトルが上手い人は、相手ポケモンの大体の能力値・使えるワザを把握して駆け引きしています。
ポケモンの能力値は「種族値」というものでポケモンごとに決まっていて、「努力値」というもので調整が可能です。(個体値についてはバトルというより厳選になるので割愛します)
次は種族値と努力値について簡単に説明していきます。
種族値・努力値とは
動画とかでもよく聞く単語だとは思いますが、ポケモンの専門用語みたいもので「種族値」と「努力値」があります。
それぞれについて超簡単に説明します。
種族値とは
レベルが同じでも6つの能力の値はポケモンによって違います。これは「種族値」の違いによるものです。
これは見たほうが早いのですが、上がニンフィア、下がアマージョというポケモンのステータスになります。
レベルはどちらも50で同じですが、6つの能力値は全然違いますよね。
それぞれの種族値はこんな感じです(ポケモン名+種族値でググったらすぐに出てきます)
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | |
ニンフィア | 95 | 65 | 65 | 110 | 130 | 60 |
アマージョ | 72 | 120 | 98 | 50 | 98 | 72 |
ニンフィアは「とくこう」が高く、アマージョは「こうげき」が高いポケモンです。
簡単に言うと、何百種類もいるポケモン1匹ずつにそれぞれ種族値があり、得意不得意があるということです。
種族値を見ると大体のポケモンの得意不得意が分かるので、戦略を考えることができます。
努力値とは
次に「努力値」ですが、これも見た方が早いです。
どちらもレベル50のウインディで種族値が同じはずなのに、ステータスが全然違いますよね。(物理型と特殊型)
努力値は1匹のポケモンに510、1つの能力に252(255)まで振ることができる隠しステータスです。
努力値の振り方は置いておいて、努力値をポケモンに振ることによって、同じポケモンでもここまで差を出すことができます。
同じポケモンでも「こうげき」と「とくこう」に努力値を振り分けるだけで、ポケモンの型が変わり、相手の意表をつくこともできます。(通常ウインディは物理型が多いです)
努力値を振っていない「ぼうぎょ」「とくぼう」に関しては同じ値になってます。
「すばやさ」は特殊型の方にはミミッキュよりも1高くなるように努力値を振っており、物理型の方には全く振っていません。
このように努力値をどこにどれだけ振るかでバトルでの立ち回りも変化します。
ちなみにインターネット対戦で努力値を全く振っていないポケモンを使うと確実に負けるので、初心者の方が勝つためにはまずここからだと思います。
持ち物(道具・きのみ)
ポケモンバトルではポケモン1匹につき1つまで道具やきのみを持たせることができます。
道具には持たせることでポケモンの「こうげき」「とくこう」「すばやさ」等の能力値を上げるものもあるので、相手の意表を突くこともできます。
例えば、こだわりスカーフという道具はポケモンに持たせると「すばやさ」が1.5倍になります。
これによって本来だと「すばやさ」で負けて先手が取れないような相手にも先手が取れ、相手の計算を狂わせたりすることができます。
しかし、所謂こだわり系アイテムを持ったポケモンはワザを1つしか使えなくなるというデメリットもあります。
こだわりハチマキは「こうげき」が1.5倍、こだわりメガネは「とくこう」が1.5倍になる代わりにワザが一つしか出せなくなります。
しかし、道具を持たせることによって得意な「こうげき」をさらに伸ばしたり、本来「とくこう」の方が高いポケモンを物理型として起用するといったテクニカルな事もできたりします。
他にも様々な効果の道具や、ピンチの時に食べてHPを回復するきのみ等を持たせられます。
タイプ相性・タイプ一致
基本中の基本に戻りますが、ポケモンにはタイプというものがあります。
ピカチュウは電気タイプでゼニガメは水タイプ、といった感じです。
技のダメージ量は攻撃側のポケモンの攻撃力と受ける側のポケモンの防御力によって決まりますが、それにタイプ相性も入ってきます。
例えば、水タイプのポケモンに電気タイプのワザを使った場合はダメージが2倍になります。
逆に水タイプのポケモンに炎タイプのワザを使うとダメージは半分になります。
2つのタイプを持つポケモンだと、両方の弱点に一致するタイプで攻撃されると4倍のダメージを受けてしまいます。逆に両方半減のタイプで攻撃されるとダメージは4分の1になります。
また、自分のタイプと同じタイプのワザはタイプ一致ワザと言って、ダメージが1.5倍になります。
大ダメージを与えるためにはタイプ一致のワザを覚えさせるのが一番ですが、それだけだとタイプ相性の悪い相手には勝てなくなってしまうので、サブウェポンとして違うタイプの技も覚えさせておく必要があります。
タイプ的に不利なポケモンと戦うと基本的には負けるので、有利なタイプのポケモンに交代するなどの駆け引きが大事になってきますね。
色々分かると駆け引きが楽しい
見返すと思ったよりも長くなってしまいましたが、基本的なところではこんな感じです。
ポケモンバトルって奥が深くないですか?
実際にやるとめっちゃ難しいですが、勝てたときの嬉しさは泣きたいほどですよ。
ポケモン初心者の方や、実況動画を見る専門の方も、ポケモンバトルの裏側にある高度な駆け引きを理解するとバトルがもっと楽しくなります。
今回はとにかくポケモンんバトルのことがよく分からない!って人に向けて記事を書いてみました。
これで少しでもポケモンバトルを楽しめる人が増えたら嬉しいです。
初心者の方は、努力値の振り方やポケモンの育成論は「ポケモン徹底攻略」さんがとても分かりやすいので、そちらを見ると参考になりますよ!
ということで、ポケモンを楽しむきっかけになればと思いました。